【採血のコツ】血管が出ない時の対処法!成功する秘訣を易しく解説!

【臨床で役立つ】看護技術!

こんにちは。パッチSmileです!

病棟に勤務していると、月曜日の朝とか大量に採血のオーダーが入ってないですか?

血管がしっかり出る患者さんならいいんですけど、血管が出ない患者さんの採血って大変ですよね。

採血が上手くいかない。
なぜか漏れるだよね。
血管が細くて採れないよ。
そんな悩みってありませんか。

そんな悩みに答えますね。

この記事を読むと、必ず採血が上手くなります。また、細い血管でも採血ができるようになります。

本記事の内容!
【採血のコツ!】

  • 『超おススメ』肘正中皮静脈で血管が出ない時の対処法!
  • 太い血管の場所を覚えておく!
  • 血管の方向性を意識する!
  • 細い血管は静脈留置針を使う!
  • おまけ!

この記事を書いているパッチ
病棟や採血室、救急外来で血管が出ない患者さんの採血を数多くこなしました。
そんなパッチが解説していきますね。

『超おススメ』肘正中皮静脈で血管が出ない時の対処法!

採血室などで採血をする場合って、肘正中皮静脈で採血をすることが多いですよね。

駆血帯を巻いても血管が出ないって時ありますよね。

簡単に血管を見つける方法をご紹介しておきます。

駆血して肘正中皮静脈の血管が見つからない時の対処法!!!

【肘正中皮静脈の血管が99%見つかるたった一つの方法!】

『駆血帯を巻いた後に、患者さんの肘を軽く曲げながら肘正中皮静脈の血管を探る』

これを実践すると、肘正中皮静脈は99%見つけることが可能です。

試してみて下さいね。

太い血管の場所を覚えておく!

続いて解剖生理から整理していきますね。

太い血管の場所を覚えておく!

これ結構重要なんですよね。

上肢の太い血管は、ある程度決まっているんですよね。

この太い血管の場所を覚えておくと、集中して太い血管の場所を探せます

上肢の場所を画像に示しますね。

①肘正中皮静脈、②~④橈側皮静脈、⑤背側中手静脈の血管が比較的太いです。

この太い血管は基本的にみんな同じです。

採血は、①の肘正中皮静脈で実施することが多いですよね。

①の肘正中皮静脈が出なかった時は、②の橈側皮静脈が出やすいのでお勧めします

駆血帯を巻いた時に①や②の血管が出なかった時、③~⑤の血管が出ればそちらでも大丈夫です。

この太い血管の場所を覚えておくと、色々な血管の場所を探さなくてすみますよ。

血管の方向性を意識する!

採血では、血管の方向性を意識することがかなり重要となります。

採血は肘正中皮静脈で採血することが多いですよね。

肘正中皮静脈で採血を失敗する原因は針の方向がずれていることが多いんですよね。

ここが最も重要なポイントです。

肘正中皮静脈の血管はそのまま上に走行していない』んですよ。

肘正中皮静脈は橈側と尺側に向かって枝分かれて走行しているんですよ。

もう一度先ほどの画像を示しますね。

①の肘正中皮静脈を見て下さいね。

斜めになっていますよね

橈側に向かっているのと尺側に向かっているのに分かれていますよね。

ここが凄く重要で、橈側の方向に針を刺すのか尺側の方向に針を刺すのかを意識しないといけないんですよね。

血管の走行に沿って針を刺さないと、漏れたり引けなくなったりしてしまいます。

肘正中皮静脈が橈側に向かっているのか、尺側に向かっているのかを意識して、血管の方向に沿って針を刺すことが重要です。

①の肘正中皮静脈で採血をする場合は、血管の方向をちょっと意識してみて下さい。

必ず成功率が上がります

①の肘正中皮静脈の方向がちょっとわからない場合は、②の橈側皮静脈で採血をするといいですよ。

②の橈側皮静脈を見て下さいね。

②の橈側皮静脈は血管の走行が一方向なんですよ。

腕とほぼ並行に静脈が走行しているので、まっすぐ上腕に向かっているんですよ。

②の橈側皮静脈の方が血管の方向は真っすぐなので刺しやすく漏れにくいですよ。

③~⑤については、次に説明しますね。いったん休憩。。。

細い血管の場合は静脈留置針を使う!

③~⑤の上肢末梢側や下肢で採血する場合もありますよね。

血管が細くて採りにくい時は、静脈留置針を使うのも1つの方法です。

患者さんの血管が細い場合や体動が激しい場合は静脈留置針を使うといいですよ。

静脈留置針を留置したらシリンジで血液を採取します。

細い血管に翼状針や直針を使うと、左手の固定を外した時に漏れやすいんですよね。

体動がちょっと激しい患者さんは、体動によって針が抜けてしまい、採血がなかなか難しいですよね。

そのような時は、翼状針や直針を使わずに静脈留置針を使うといいですよ。

静脈留置針を留置すれば、左手の固定を外しても漏れることはありません

体動がちょっと激しい患者さんでも、留置した後は抜けることも少なく、内筒だけ入っている状態になるので、安全に採血を実施することができます

静脈留置針の挿入が難しいよって方は、こちらをご覧下さい。
静脈留置針挿入のスキルが身につきます

採血の時に使用する静脈留置針のサイズは22Gをお勧めします。

24G針だと血液が溶血する可能性が高くなってしまうんですよね。

22Gの静脈留置針が入りそうな血管を選んで挿入するといいですよ。

シリンジで血液を引く時は、圧をかけすぎると溶血してしまいますので、圧をあまりかけないようにすることが重要です。

おまけ:翼状針の点滴が漏れやすい原因!

最後にちょっとしたおまけをお伝えしておきますね。

翼状針で点滴するって時ありますよね。

その時も肘正中皮静脈に刺す場合は、橈側皮静脈の方向に向かって刺すのか、尺側皮静脈の方向に向かって刺すのか、方向を意識することが重要となります。

血管の走行に沿って針を刺して固定しないと、少し動いただけで漏れてしまいます

血管の方向を意識して挿入すると、針が血管内にしっかり留まります

針が血管の方向に沿ってしっかり入れば、ある程度の漏れを防げるようになりますよ。

翼状針を使用して漏れやすいって時は、静脈留置針を使うと漏れにくくなりますよ。

静脈留置針を使うと、少し動いても大丈夫ですからね。

まとめ:採血のコツ成功する秘訣!

  • 肘正中皮静脈の血管が見つからない時は、駆血した後に患者さんの肘を軽く曲げて血管を探ると99%見つかります!
  • 太い血管の場所を覚えておく!
  • 肘正中皮静脈の場合は、橈側方向か尺側方向か、方向性を意識して針を刺す
  • 細い血管の場合は、静脈留置針を使うことも1つの方法!

ここを抑えておくと成功率が上がります。
試してみて下さいね。

パッチSmile!

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