【脈拍数150回以上の頻脈】観察すべき症状と対応!緊急度の判断!

【急変時の看護】急変対応!

こんにちは。パッチSmileです!

頻脈のある患者さんと出会った時に、重要な症状があるのかないのか、それによって処置や治療などの対応が変わってきます。

頻脈の患者さんを見た時に、どんな症状を観察してどう判断するのか。

そして何を準備してどう対応すべきなのかを説明していきますね。

ここでは成人の脈拍のある頻脈として記載していることをご理解下さい。

脈拍がない場合は、蘇生を行っていかなければなりません

蘇生については、こちらをご参照下さい。

頻脈とは!

頻脈は、通常心拍数100回/分以上のことを指します。

洞性頻脈の場合は、発熱や脱水、貧血、低血圧やストレスなどで起こりますよね。

これらで通常脈拍が150回/分以上となることはほとんどありません

心拍数150回/分以上となった場合は、不安的な血行動態や自他覚症状の原因となるので、迅速な対応が必要です。

ここではガイドラインも踏まえて150回/分以上の心拍数に焦点を当てています。

観察すべき症状!

心拍数150回/分以上の頻拍を見た時に、重要な症状があるのかないのかで緊急度が異なってきます。

150回/分以上の頻拍を見た時、どのような症状を観察すべきなのか、ここ重要なので覚えておいて下さいね。

心拍数150回/分以上・観察すべき重要な症状!
  1. 血圧は低くなっていないか?
    低血圧!
  2. 意識障害がおこってないか?
    急性意識障害!
  3. 蒼白・冷汗・虚脱・脈拍微弱・呼吸不全などがないか?
    ショック徴候!
  4. 胸痛・胸部圧迫感・息苦しさ・嘔気・嘔吐などがないか?
    虚血性胸部不快感!
  5. 呼吸困難・咳き込み・動悸・冷汗・チアノーゼなどがないか?
    急性心不全!

心拍数150回/分以上でこれらの症状がある場合直ちにDr.callして同期電気ショックができるよう準備する必要があります。

ショックの5徴候についてはこちらにまとめてありますのでご覧くださいね。

心拍数150回/分以上の看護対応!

心拍数150回/分以上の患者さんをみた場合、準備すべき物品や対応について記載しておきますね。

心拍数150回/分以上、準備すべき物品や対応!
  1. 呼吸を補助するための物品準備
    酸素マスクや鼻カニューラ、バッグバルブマスクやジャクソンリースなど
  2. モニター類の装着
  3. 末梢静脈ルート確保の準備
  4. 12誘導心電図検査
  5. アデホスワソラン、アミオダロンなどの薬剤準備
  6. 除細動器の準備
  7. 症状が増悪していないか定期的に観察

99%成功する末梢静脈のルート確保についてまとめてありますのでご参照下さい!

まとめ!

心拍数150回/分以上の頻拍の場合、確認すべき重要な症状!

  1. 低血圧
  2. 急性意識障害
  3. ショック徴候
  4. 虚血性胸部不快
  5. 急性心不全
  • 要するに頻拍が原因で上記の症状がみられる場合は、頻拍を抑えなければなりません
  • AMIなどで上記の症状がみられる場合は話が変わってきます。
  • いずれにしても心拍数150回/分以上で上記の症状がある場合は直ちにDr.callして除細動器などの準備をする必要があります。

最後に!

ここでは頻脈の患者さんを見た時に、観察すべき重要な症状準備すべき物品や対応などについて、ポイントを絞って解説しました。

徐脈を見た時の観察すべき重要な症状緊急度の判断についてはこちらにまとめてあります。

不整脈により意識消失もおこります
意識消失についてはこちらで説明していますのでご参照下さい。


最後までお疲れ様でした。

パッチSmile!

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