【一次救命処置】急変を発見した時の観察と対応の仕方!

【急変時の看護】急変対応!

こんにちは。パッチSmileです!

病院内には、軽症から重症まで様々な患者さんがいますよね。

自己来院で訪れた患者さんや、入院中の患者さんなど、体調の悪い方が沢山います。

病院内や病棟などで、突然患者さんの意識がなくなったり、倒れたり、そんな場面がよくあります。

病院以外にも街中で突然人が倒れたり、そのような場面があるかもしれません。

急変した時や人が倒れているのを発見した時に、何を観察してどう対応すればいいのか、心肺蘇生法を開始するべきなのかどうなのか

その判断としてBLSアセスメントがあります。

ここではBLSアセスメントとは何なのか、そしてBLSアセスメントの具体的な方法とはどのような方法なのかを易しく説明していきます。

用語の整理!

最初に用語の整理をしておきます。

BLSとは、一次救命処置のことで、呼吸や脈拍を確認し器具を用いずに救命処置を行うことをいいます。

CPAは心肺停止、CPRは心肺蘇生法のことを意味します。

心肺蘇生法をする前に患者さんの状態を評価する!

心肺蘇生法を行う上で必要になるのが患者さんの状態を適切に評価することです。

患者さんの状態を適切に評価し、評価に基づいて適切な処置を行っていく必要があります。

心肺蘇生法を行う上で必要な評価には、BLSアセスメント(迅速評価・迅速処置)があります。

ここではBLSアセスメントについて易しくまとめていきます。

BLSアセスメントとは!

患者さんが倒れた時や、何かおかしい時に、どのように考え、どうすべきなのか、その時に行う迅速評価や迅速対応のことをBLSアセスメントといいます。

BLSアセスメントは、CPRを開始すべきかどうなのかをきちんと判断し、適切な対応を行うために重要です。

BLSアセスメントを行う上で意識すべき重要な事!

  1. 早期にCPRを開始することを意識する
  2. 早期に除細動を実施することを意識する

この2点を意識して迅速にBLSアセスメントを行っていく必要があります。

急変を発見した時の観察と対応の仕方!

人が倒れていた、様子がおかしい!

そのような状況を発見した場合は、最初に意識を確認します。

意識がない場合は、救急コールして応援要請と除細動の準備などを要請します。

発見者は、倒れていた人の意識がない場合、直ちにBLSアセスメントを行う必要がありその場を離れてはいけません

BLSアセスメントの方法!

  1. 患者さんに意識があるのかないのかを確認します。肩などをたたきながら声をかけます。
  2. 意識がない場合、救急コールして応援要請、AED(除細動器)の準備などをしてもらいます。
    (除細動器以外にも、点滴や挿管物品、救命薬剤などの準備も要請してもらいます)。
  3. 呼吸と脈拍を確認します。
    呼吸の確認:胸の動きを見て5~10秒程度で呼吸があるかないかを確認します。
    脈拍の確認:頸動脈に触れて脈拍の有無を5~10秒で確認します。
    脈を確認しながら呼吸を確認すると、迅速に評価ができます。
  4. 10秒以内に頸動脈で脈が触れない場合は、直ちに胸骨圧迫からCPRを開始します。
  5. 脈拍がある場合は、5~6秒毎に1回の人工呼吸を開始し、約2分毎に脈拍を確認する必要があります。
  6. AED(除細動器)が届いたら、AED(除細動器)のパッドを貼って、心電図波形を確認します。
  7. 心電図波形がVFや無脈性VTなどのショック適応リズムであればショックを施行します。
    除細動を行った後は、直ちにCPRを再開します。

心肺蘇生法において注意すべきこと!

何等かの理由で胸骨圧迫を中断する時は10秒以内にします。

胸骨圧迫の目的は脳や心臓などに血液を送ること!

胸骨圧迫が止まってしまうと脳などに酸素が行き届かずに障害がでてしまいます。

誰かと胸骨圧迫を交代する時も注意が必要です。

10秒以内に胸骨圧迫を再開し、脳などに血液を十分に送る必要があります!

胸骨圧迫は、質が悪いと脳などへ、十分に血液を送ることができません。

胸骨圧迫の質を良くするための重要なポイント!

  • 胸骨圧迫は、深さ5~6cmまで圧迫する
  • 胸骨を圧迫した後は、胸骨が完全に元に戻ってから再度圧迫をする
  • 胸骨を1分間に100~120回の速さで圧迫する

まとめ!

  • 倒れている人や状態が変化した患者さんなどを発見した場合は、BLSアセスメントを行い心肺蘇生法が必要か適切に評価して対応する
  • 意識がない場合は、その場を離れずに救急コールして応援要請とAED(除細動器)など救命物品を依頼する。
  • 頸動脈に手を触れて呼吸をみながら、呼吸と脈拍を同時に10秒以内に確認する。
  • 頸動脈で脈拍が触れない場合は、直ちに胸骨圧迫からCPRを開始する

最後に!

倒れている人を発見した場合、心肺蘇生法をする上で慣れてる人以外は、普通は焦りますよね。

ここではBLSアセスメントについて易しくまとめました。BLSアセスメントという言葉を覚えて頂けたでしょうか?

この内容を把握しておくと、倒れている人を発見した場合、即座にBLSアセスメントだ!って思ってもらえるかと思います。

そしてBLSアセスメントを行い、頸動脈が触れなければ直ちに自信をもって胸骨圧迫からCPRを開始して頂ければ幸いです。

二次救命処置についてもまとめてありますので、こちらもあわせてご参照ください。

パッチSmile!

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