【呼吸数の増加は急変のサイン】ショックの5徴候とショック対応について!

【臨床で役立つ】看護知識!

こんにちは。パッチSmileです!

バイタルサインでは体温、脈拍、血圧、呼吸、SPO2を観察していますよね。

最も大事なのに見逃されやすいのが呼吸数なんですよね。

呼吸数は循環不全を示唆する最も重要な観察項目です。

ここでは患者さんを観察する上で最も見逃してはいけない重要なサインの呼吸数!

呼吸数を観察することの重要性急変を見抜くための観察について説明していきますね。

成人における呼吸数の基準値!

呼吸は無意識な状態で規則正しく1分間に約12回から20回行われています。

1分間に25回以上の呼吸が行われることを頻呼吸と言います。

呼吸を観察する重要性!

普段何気なく呼吸している自分の呼吸回数を意識してみて下さい。

その呼吸回数が普通なんですよね。

呼吸を速くしてみて下さい。

呼吸がすごく早くなっている状態ってすごく辛くないですか?

そうなんです。

呼吸が早くなっているってことは身体の中で何かを代償しているんです。

何かを代償しているっていうのは循環不全に伴う代謝性アシドーシスの代償を考える必要があります。

循環不全に伴う代謝性アシドーシスの代償?

循環不全に伴う代謝性アシドーシスの代償というのは、何らかの原因で身体の中の組織が低酸素状態になっているため、その酸素を補うために呼吸回数が速くなっている状態です。

すなわち呼吸を頑張ってなんとか酸素を取り込もうとしている状態です。

急変に気づくために呼吸数の観察を!

循環不全を起こしていると組織の低酸素状態を補うために呼吸数が増加します。

なので、呼吸数の観察が急変を防ぐためにもとても重要なこととなります。

患者さんの呼吸数がいつもより早くなっている場合は循環不全を考える必要があります。

循環不全を考える時にはショックの5徴候5つの5Pの観察が必要です。

ショックの5徴候も併せて観察しショックにいち早く気づき対応していくことが重要です。

ショックの5徴候5つの5P!

ショックを見抜くための観察にはショックの5徴候5つの5Pがあります。

ショックの5徴候5つの5P!
  1. Pallor 蒼白
  2. Perspiration 冷汗
  3. Prostration 虚脱
  4. Pulselessness 脈拍微弱
  5. Pulmonary deficiency 呼吸促拍

ショックの5徴候に呼吸促拍が含まれているように呼吸数の観察が重要であることがわかりますよね。

ショック徴候や呼吸数の増加がみられたら迅速な対応を!

呼吸数の増加やショックの5徴候がみられた場合は、循環不全を疑い迅速にショック対応を行っていく必要があります。

ショック徴候がみられた場合はバイタルサインや全身状態を観察します。

医師へ報告し末梢静脈ルート確保を行い検査や治療を迅速に行っていく必要があります。

99%成功する末梢静脈ルート確保の方法についてまとめてありますのでこちらをご参照下さい。

まとめ!

  1. 呼吸数の増加は、組織の低酸素状態を補うために代償していることを考える!
  2. 呼吸数が増加している場合は、循環不全を疑いショックに注意する!
  3. ショックの5徴候を観察しショック徴候がみられた場合は、迅速に対応する!

最後に!

ショックの5徴候に含まれているように呼吸数の増加は極めて危険なサインです。

敗血症性ショックを示唆するqSOFAの項目にも呼吸数の増加が含まれています

敗血症性ショックについてはこちらにまとめてありますのでご参照下して下さいね。

最後までお疲れ様でした。
ゆっくり休んで下さいね。

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パッチSmile!

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