【意識消失と意識障害は違う】意識消失は失神のこと!重要な観察内容と看護!

【臨床で役立つ】看護知識!

こんにちは。パッチSmileです。

元気にお過ごしですか?
どんな職業も色々大変ですよね。
できる範囲で頑張っていきましょう!

それでは意識消失と意識障害の違いについて始めていきます!

<strong>パッチ</strong>
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意識消失と意識障害の考え方は全く別物で、観察する内容検査や治療も異ないます

ここでは、意識消失について、ポイントを絞って説明していきます

意識消失とは?

意識消失とは一過性に意識を失うことで、数秒から数分程度で意識が改善します

いわゆる失神といわれているものですね。

<strong>パッチ</strong>
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意識障害は意識消失とは異なり、数秒から数分程度で意識が改善しない状態のことです。

意識障害については、こちらにまとめてありますのでご参照下さいね。

ここでは意識消失について述べていきますが、意識消失の原因は沢山あるので、見逃してはいけない危険な意識消失、いわゆる失神をメインに説明していきます。

意識消失の見逃してはいけない危険な失神!

<strong>パッチ</strong>
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意識消失では命にかかわる失神を見逃さないようにする必要があります。

命にかかわる危険な失神について記載しておきますね。

命にかかわる危険な失神!
  1. 心原性失神:心臓や心臓血管などの異常で起こる失神。

    徐脈や頻脈性の不整脈
    洞不全症候群房室ブロック
    心室性頻拍、心室細動など。

    閉塞性疾患や心疾患
    大動脈解離心筋梗塞
    肺血栓塞栓症、大動脈弁狭窄症、
    肥大型心筋症など。

  2. 脳血管性失神:脳や脳血管などの異常で起こる失神。

    くも膜下出血脳出血脳梗塞
    など。

    脳血管障害は意識障害って思ってしまうことがありますが、一過性に脳血流量が低下し、脳血管性失神を起こすことがあります。

  3. 出血性疾患による失神:身体のどこかで出血を起こしているために起こる失神。

    消化管出血腹部大動脈瘤の破裂など。

このあたりは見逃すと命が危険なので注意して観察していく必要があります。

続いて心原性や脳血管性、出血性疾患の観察項目について説明していきますね。

失神した時はVS測定と全身状態の観察を!

意識を失って倒れた可能性がある場合は、どこで何がおきているのかを考えながら観察していく必要があります。

<strong>パッチ</strong>
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バイタルサイン血圧の左右差(大動脈解離スタンフォードAの場合、両上肢の血圧に左右差が生じます)、全身状態などを観察していく必要があります。

失神の分類における観察項目について説明していきます!

失神の分類における観察項目!
  1. 心原性の場合
    徐脈や頻脈SPO2の低下息苦しさ胸痛や背部痛血圧の左右差などがないか。
  2. 脳血管性の場合
    頭痛や嘔気脱力麻痺神経学的所見などがないか。
  3. 出血性疾患の場合
    頻脈や血圧の低下吐血や喀血下血や血便胸部や腹部の痛みなどがないか。

上記に記載してある症状以外にも、様々な症状が起こります。

<strong>パッチ</strong>
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失神した患者さんと出会った時は心臓が原因?脳が原因?どこかで出血している?などと考えていく必要があります。

患者さんの訴えやバイタルサイン、全身状態を観察して身体の中で何が起きてるかをアセスメントすることが必要です。

その他の失神!

先ほど、命の危険が高い失神の分類を説明しましたが、その他にも何等かの原因で失神を起こします

その他の失神について記載しておきます。

  1. 薬剤性によるもの:抗不整脈、降圧薬、βブロッカー、利尿剤
    など
  2. 起立性の失神:起立性低血圧、自律神経障害など
  3. 血管迷走神経反射:痛みや不安
    恐怖、排泄時のいきみなど

このあたりも踏まえて、何で失神がおきたのかを考えていく必要があります。

失神が起きた時の考え方!

失神の場合は何をしている時に失神が起こったのかが重要です。

起き上がろうとした時なのか、横になっている時なのか痛みが強くなった時なのか。

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横になっている時に突然失神が起こると、ちょっと危険です。心臓などに何らかの異常をきたした可能性があります。

起立時に失神した!

血圧が低下した可能性がありなぜ血圧が低下したのか出血によるものなのか脳や大血管などがや破れたためなのかなどを考えていく必要があります。

痛みが強くなった時に失神した!

痛みが強くなった時は、迷走神経反射なのか胸や背中など痛みの部位によっては心原性なのか、様々な原因を考えていく必要があります。

転倒した時、なぜ内因性を考えることが重要か!

失神は何をしていた時に、どのような症状が起きて失神したのかが重要です。

例えば、歩いていたら、突然胸の痛みがみられ、数秒意識を失って転倒した場合!

歩行中に転倒したのを発見した時に、
大丈夫ですか、どこをぶつけました?
だけでは、かなり危険なんです。

<strong>パッチ</strong>
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倒れた時に確認する内容としては意識を失いましたか?倒れる前に何か症状はありませんでしたか?など。

倒れる前に何が起こったのか、ここの観察が重要です。

医師に報告する際も、患者さんが転倒しました。バイタル異常ありません。お尻を打ちましたが、痛みも落ち着いています。だけではちょっとマズイですよね。

報告の一例!

報告の仕方の一例ですけど、『患者さんが歩行していて胸痛を主訴に数秒間、意識を失い転倒しました』。この一文があるかないかで、医師の指示が変わってきます。そして患者さんの予後にもかかわってきます。転倒をした時は、転倒した原因をしっかり把握して報告する必要があります。

まとめ!

<strong>パッチ</strong>
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  1. 意識消失は、数秒から数分程度で意識が改善する
  2. 意識障害は、数秒から数分程度で意識が改善しない
  3. 意識消失意識障害は別物として考える!
  4. 意識消失は失神のこと
  5. 失神の分類の中でも生命に危険のある失神には特に注意する!

最後に!

いつも見て頂きありがとうございます。

意識消失、すなわち失神についてポイントを絞ってまとめました。

<strong>パッチ</strong>
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転倒した時は、内因性なのか外因性なのかを考える必要があります

内因性と外因性についてはこちらにまとめてありますのでご参照下さい。

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転倒した時は、頭を打っていないかも合わせて観察していかなければいけません。

頭部外傷についてもまとめてありますので、こちらをご参照下さい。

臨床お互いに頑張りましょ。

パッチSmile!

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