【意識障害の看護!】観察内容と対応について!AIUEOTIPS!

【臨床で役立つ】看護知識!

こんにちは。パッチSmileです。

意識消失と意識障害は全く異なります。
意識消失は失神のことで数秒から数分で意識が回復します。

<strong>パッチ</strong>
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数秒から数分で意識が戻らないってことは?そうなんですよ。
数分で意識が戻らなければ意識障害になります!

ここでは、数分で意識が戻らない意識障害について説明していきますね!

意識障害とは!

意識障害は何等かの原因によって意識に異常がみられる状態ですよね。

意識障害には内因性・外因性があり身体の中で何等かの異常により生じるものを内因性となります。

外部刺激、例えば外傷などによって意識障害がおきることを外因性となります。

意識障害の評価!

意識障害の評価では、JCS(ジャパンコーマスケール)やGCS(グラスゴーコーマスケール)などがありますよね。

<strong>パッチ</strong>
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意識障害の初期把握として、病院外におけるプレホスピタルなどの緊急時はJCSで評価し、病院内だとより細かくGCSで評価することが多いです。

JCSとGCSについては、ご存じかと思いますが一応記載しておきますね。

JCS(ジャパン・コーマ・スケール)

Ⅰ.刺激なしでも覚醒している
1大体意識清明だが今一つはっきりしない
2時間や場所、人物がわからない
(見当識障害)
3自分の名前、生年月日が言えない

Ⅱ.刺激すれば覚醒する
(刺激をやめると眠り込む)
10普通の呼びかけで容易に開眼する
20大声、身体のゆさぶりで開眼する
30痛み刺激を加え呼びかけを繰り返すとかろうじて開眼する

Ⅲ.刺激しても覚醒しない
100痛み刺激に対し払いのけるような動作をする
200痛み刺激に対し手足を動かしたり顔をしかめたりする
300痛み刺激に全く反応しない

GCS(グラスゴー・コーマ・スケール)

E 開眼
4自発的に開眼する
3呼びかけにより開眼する
2痛み刺激により開眼する
1まったく開眼しない

V 言語反応
5見当識が良好である
(時間・場所・人物などがわかる)
4混乱した会話
3混乱した言葉
2理解不明の発声
1発声しない

M 運動反応
6指示に従うことができる
5痛み刺激を認識し、痛い場所に手を持っていくことができる
4痛み刺激を認識し、手足を引っ込めることができる(逃避する)
3四肢の異常屈曲
2四肢の異常伸展
1まったく動かない

合計点での重症度:重症3点~8点 中等症9点~13点 軽症14点 正常15点

意識障害の鑑別疾患!

意識障害の鑑別にはAIUEOTIPS(アイウエオチップス)と呼ばれる鑑別方法があります。

<strong>パッチ</strong>
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意識障害の原因が何なのかってことをAIUEOTIPSに当てはめて考えていく必要があります。

AIUEOTIPSについて記載しておきます!

AIUEOTIPS!

A:Alcohol
アルコール

Ⅰ:Insulin
インスリン(低血糖や高血糖) 

U:Uremia
尿毒症 

E:Encephalopathy、Endocrine、Electrolytes
脳症・脳炎、内分泌、電解質異常

O:Overdose
薬物中毒や低酸素 

T:Trauma
外傷や低体温・高体温 

Ⅰ:Infection
感染症

P:Psychosis
精神的

S:SAH、Stroke
脳卒中、てんかんやショック

意識障害の患者さんをみた時は低血糖?脳卒中?感染症?頭部外傷?っていうようにAIUEOTIPSで考えていく必要があります。

意識障害の患者さんと出会ったら!

意識障害の患者さんと出会ったら、基本はABCの観察から!

ABCとはA気道B呼吸C循環のことです。

<strong>パッチ</strong>
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ABCに異常がみられた場合はABCを優先して迅速な対応が必要です。

ABCに異常があれば、異常に対して処置を行う必要があります

ABCに異常がみられた場合の救命処置に関しては、こちらにまとめてあります!

<strong>パッチ</strong>
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ABCが安定していなければ、ABCを安定させることに全集中!

ABCが安定していてもD(意識)においては切迫するDに注意が必要です。

切迫するDについてはこちらにまとめてありますのでご参照下さいね。

ABCが安定していたら!

バイタル異常や全身状態に異常がないか、麻痺や外傷の有無も含めてAIUEOTIPSを意識しながら観察する必要があります。

意識障害においては低血糖や頭蓋内病変に注意する必要があります。

血糖測定器で血糖値を確認し低血糖が否定できれば、頭部CT検査などすばやく移行することができます。

<strong>パッチ</strong>
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感染症によっても意識障害が起こります。

感染症の場合は、敗血症性ショックに注意が必要です。

敗血症は早期治療に入らないと敗血症性ショックをきたし、生命に危険が伴います。

敗血症の対応についてはこちらにまとめてありますのでご参照下さいね。

まとめ!

<strong>パッチ</strong>
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  1. 意識障害と意識消失は区別する!
  2. 意識がない患者さんを発見したらABCを確認し救命処置も考慮する!
  3. ABCが安定していれば意識障害の原因検索!AIUEOTIPSを意識しながら観察する!

最後に!

ここでは意識障害についてポイントを絞って説明してきました。

意識障害と意識消失の違いAIUEOTIPSを用いた意識障害の原因検索についてご理解頂けたでしょうか?

意識消失についてもまとめてありますので、こちらをご参照下さいね!

臨床で少しでもお役に立てれば幸いです。

パッチSmile!

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