こんにちは。パッチSmileです。
今回は、入院中の患者さんも含め、人が転ぶことってたまにありますよね。
転んだ人を見た時って、つまづいたり、バランスを崩したりして、転んだんだなって思いこんでしまうことが、よくあるんですよね。
これって、小さい時から、かけっこをしていて、誰かが転ぶと、大丈夫?ってそんな思い出もあり、頭の中に入っているためか、大人になってからも、大丈夫?って感じになってしまうんですよね。
ですが、転んだ原因が内因性なのか外因性なのかを考えることが必要です。
内因性っていうのは、身体の中で何らかの異常が起こって転んだってことです。
何が原因で転んだのかが、そこが重要なんですよね。
この内容を覚えておくと、人が転んだ時に、大丈夫ですかは勿論のこと、身体の中で何か異常がおきて転んだのではないか?
ここの視点にたどり着きます。そして正しい判断と治療へと繋がります。
そこを易しく説明していきますので、最後までお付き合い下さい!
外因性って何?
最初に内因性ではなく、外因性を簡単に説明しておきますね。
これは、一般的なことなので、簡単に述べておきます。
外因性はその名の通り、外部刺激などによって起こった出来事。
何かにつまづいたり、足を踏み外したり、何かにぶつかったり、それらが原因で転んでいる場合は外因性となります。
これらの考え方は、普通にあることなので、外因性という言葉だけ覚えておくといいかもしれません。
患者さんが転倒した時に、転んだ原因を確認して、つまづいたり、バランスを崩したなどの外因性の理由で転んだのであれば、外因性として医師へ報告して頂ければ問題はありません。
内因性って何?
ここがすごく重要で、ここからがこの記事のメインとなります!
患者さんが転倒した時、人が何かから落ちた時、とにかく内因性を疑わなければいけません。
内因性っていうのは、身体の中で、何らかの異常が起きて転んでしまったってことです。
ここの原因をしっかり捉えることができれば、バリバリナースですね。
治療が変わってきますし、患者さんのためにも、ここはしっかり抑えて下さいね!
内因性の内容!
内因性には身体の中に起こる異常なので、ここで全て説明するのは困難ですが、ポイントだけ絞って解説しておきますね。
最初に、患者さんが転んだ時って、バイタル測定しますよね。
まず、バイタルサインの異常から、考えていきましょう!
発熱があれば、発熱によってふらついてしまった、徐脈などの脈拍異常があれば、不整脈による心原性のもの、血圧が低かったり、頻脈になっているなどがあれば、貧血などを考慮していく必要があります。
この原因に関しては、沢山あるので、まずはバイタルサインの異常から原因をアセスメントすることが必要です。
そして、バイタルサイン以外にも、一般状態の観察。この観察内容ですが、転んで打った場所の痛みなどは勿論のこと、内因性の観察をしなければいけません。
内因性の観察というのは、倒れる前に、意識を失っていないか、ふわっとして倒れたなど、そのような原因があったのか、どうなのかを観察していく必要があります。
- 内因性の原因について少しだけ述べておくと、痙攣や失神によるもの、発熱や貧血によるもの、房室ブロックなど不整脈によるものなど。
- 内因性の原因は沢山あるので、バイタルサインや一般状態に異常がないかをしっかり観察してアセスメントしていく必要があります。
- 患者さんの現病や既往歴から、考えられる原因もアセスメントする必要があります。
- 内因性を踏まえて総合的に医師へ報告することが最も重要です。
注意すること!
報告の内容によって医師のオーダーが変わってきてしまいます。
患者さんが、転んで頭を打ちました。じゃー頭部CTをとりましょうで終わっちゃいけないんですよね。
転んで頭を打った時に何で転んだのか、そこが重要です。
例えば房室ブロックなどの徐脈が起きてて、心原性による意識消失で転んでいるのであれば、12誘導心電図などの検査が必要になりますし、ペーシングやペースメーカーなど治療が変わってきます。
なので、患者さんが転んだ時に、できるだけ内因性を考えてみて下さい。
内因性の詳細など、後ほど記事を作成していくので、それまでお待ちくださいね。
まとめ!
- 転倒した時は、外因性だけでなく内因性を考える!
- 内因性は、VS・一般状態・現病・既往などからアセスメントする!
- 医師へ報告する際は、内因性も踏まえて総合的に報告する!
最後に!
ここでは、外因性と内因性の考え方をメインに解説してみました。
なので、外因性と内因性の違いを理解して頂き、転んだ時に内因性は問題ないの?って考えて頂けるようになれば幸いです。
見逃してはいけない危険な意識消失について、まとめてありますのでこちらもご参照下さい。
転んだ時に、頭を打っているかいないかも重要になるので、頭部外傷についても少しまとめてあるので、そちらもご参照ください。
臨床、頑張って下さいね。応援してます。
パッチSmile!
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