【緊張性気胸の看護①巻】気胸の重症度と閉塞性ショックの対応!

【臨床で役立つ】看護知識!

こんにちは。パッチSmileです!

自然気胸は臨床で数多くみられますよね。
救急外来では緊張性気胸の患者さんも運ばれてきます。

自然気胸も病状が進行すると緊張性気胸閉塞性ショックに注意が必要です。

ここでは緊張性気胸の観察と対応閉塞性ショックについて説明していきます。

気胸の重症度!

気胸の重症度!
  1. 軽症(Ⅰ度)
    肺の一番上の部分が鎖骨より上にあり肺が少ししぼんでいる状態
  2. 中等度(Ⅱ度)
    肺の一番上の部分が鎖骨より下にある状態
  3. 高度(Ⅲ度)
    肺が半分以下にしぼんでいる状態
  4. 緊張性気胸
    胸腔内に貯まった空気が心臓や肺を強く圧迫している状態

緊張性気胸とは!

緊張性気胸とは!

肺が破れて、漏れた空気が胸腔内に貯まると胸腔内圧が異常に上昇します。

胸腔内圧が上昇し対側の肺や心臓が圧迫されると緊張性気胸となります。

緊張性気胸により呼吸不全や心不全が起きると閉塞性ショックになってしまいます。

緊張性気胸の観察!

気胸の症状!

胸痛咳嗽息苦しさ呼吸困難などがみられます!

緊張性気胸では気胸の症状に加えて血圧低下、頻脈、冷汗などの症状が出てきます。

呼吸器症状に加えてショック徴候も観察する必要があります。

ショックの5徴候についてはこちらをご覧下さい。

病状が進行すると閉塞性ショックになり、命に危険な状態となってしまいます。

緊張性気胸の対応!

胸部X-Pなどで緊張性気胸が確認されたら脱気が必要となります。

脱気とは!
  1. 胸腔に針を刺して胸腔内圧の減圧を行うことです。
  2. 脱気を行うには胸腔穿刺や胸腔ドレナージの準備が必要です。

胸腔穿刺や胸腔ドレナージについてはこちらをご覧下さいね。

緊張性気胸による閉塞性ショックの対応!

脱気の治療が行われるまでは、A(気道)B(呼吸)C(循環)の安定を図る必要があります。

A(気道)B(呼吸)の安定に関しては、気道を確保して酸素投与を行います。

穿刺により胸腔内に貯まっている空気を脱気する事が最重要となります

C(循環)の安定には、末梢静脈のルート確保が必要です。

99%入る末梢静脈のルート確保についてこちらをご覧下さい。

緊張性気胸、閉塞性ショックの対応!
  1. 緊張性気胸は胸腔内に貯まっている空気を早急に脱気することが必要です。
  2. 脱気することが最優先になりますので迅速な脱気の準備と介助が必要となります。

閉塞性ショックにより状態が悪化すると、心肺蘇生が必要になることもあります。

胸骨圧迫の方法についてはこちらをご覧下さい。

心肺蘇生法についてはこちらをご覧ください。

まとめ!

  1. 緊張性気胸は閉塞性ショックに注意が必要となる!
  2. 緊張性気胸は迅速に脱気の準備や介助が必要となる!
  3. 緊張性気胸による呼吸の安定は早期の脱気が必要となる!

最後に!

ここでは緊張性気胸の観察や対応閉塞性ショックについて説明しました。

出血性ショックの対応についてはこちらをご覧下さいね。

敗血症性ショックの対応についてはこちらをご覧下さいね。

心原性ショックの対応についてはこちらをご覧下さいね。

ショックの4分類についてはこちらをご覧下さいね。

お疲れ様でした。パッチSmile!

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