【急変を発見】その場を離れてはいけない最大の理由!

【急変時の看護】急変対応!

こんにちは。パッチSmileです!

いつもブログを読んでくれてありがとうございます。

突然ですけど質問しまーす!

  1. 急変した時ってなんでその場を離れてはいけないの?
  2. その場を離れられないのにどうやって応援を呼べばいいの?
  3. 応援要請している間って何をすればいいの?

そんな疑問ってありませんか?
そんな疑問に答えていきます!

本記事の内容!

  1. 急変を発見した時にその場を離れてはいけない最大の理由!
  2. 発見した場所によっての応援要請の方法!
  3. 応援要請をしている間にするべき観察と対応!

この記事を読むと、急変を発見した時に、何を観察してどう対応すればいいのかを知ることができます。

いつもみんな見てくれていると思うのでパッチSmileの自己紹介は省いていいですよね?プロフィールからご覧下さいね。

それでは、急変を発見した時に、その場を離れてはいけない最大の理由から説明していきますね。

ここでは、急変時コード、DNARがとれてないことを前提としています。

急変を発見した時にその場を離れてはいけない最大の理由!

急変を発見した時は急変の種類にもよりますが、基本的にその場を離れてはいけないですね。

その場を離れてはいけない!
最大の理由!】
意識がない、呼吸があやしい、頸動脈の脈が触れない。
この場合、早期に胸骨圧迫を開始しないといけないためです。

自分で質問して自分で答えている猫ちゃん。気づきました?

先に進みまーす!

頸動脈が触れなくなった時に、胸骨圧迫を開始したかしないかで、患者さんの予後や救命率が変わってきてしまいます。

具体的に数値を示しますね!

もし患者さんがVFや無脈性のVTになっていた場合!
  1. 胸骨圧迫をしていなければ、1分経過するごとに7~10%救命率が低下するといわれています。
  2. 胸骨圧迫を早期に開始していれば、1分経過するごとに救命率の低下を3~4%程度に抑えることができるといわれています。

早期に胸骨圧迫を開始していれば、約半分以上、救命率の低下を抑えられていますよね。

これでわかってくれたと思うのですが、急変を発見したら胸骨圧迫を始める準備をしなければなりません。

なので発見者は、胸骨圧迫を常に念頭に置いておくことが必要です。

早期に胸骨圧迫を開始する重要性についてはこちらをご覧下さいね。

発見した場所によっての応援要請の方法!

患者さんが急変したって時、病室だけとは限らないですよね!

病室だとナースコールがあるので、とにかくナースコールを押して、急変していることを伝え応援要請除細動モニター救急カートを依頼します。

トイレで倒れていたとしてもナースコールはあるかと思いますので、ナースコールで応援要請ができますよね。

廊下で倒れていたりナースコールがない場所だったら、とにかく声を出して近くにいる人に伝え、応援要請をして下さいね。

患者さんから離れて呼びにいくのは胸骨圧迫が遅れますので、恥ずかしくても大声を出して応援を要請胸骨圧迫に専念して下さいね。

検査室などで急変した時も基本的には一緒です。発見者は胸骨圧迫に備えた観察と対応をする必要がありますので、近くにいる技師さんに応援を呼んでもらうっていう形になります。

応援要請をしている間に観察すべき内容!

急変対応で観察すべき重要な内容は、意識レベル呼吸状態(死戦期呼吸)頸動脈の触知です!

この観察方法と対応の仕方については、急変時の対応①BLSアセスメントで述べていますのでこちらをご参照下さいね。

逆に言うと、この呼吸状態と頸動脈の触知が安定していれば、蘇生は必要ないけど迅速に対応していきましょうっていう考え方になります。

急変した時って、だいたい意識レベルが低下していることが多いかと思います。

応援がくるまでは、呼吸状態頸動脈の触知を意識して、観察し続ける必要があります。

痙攣した場合はホリゾンやセルシンの準備、呼吸管理のためBVM(バックバルブマスク)の準備が必要となります。

痙攣の対応の仕方については、こちらをご覧下さいね。

急変を発見した時に、頸動脈の脈が触れたとしても、状態が悪化し急に脈が触れなくなることがあります。

なので、急変を発見した時は、頸動脈が触れるか触れないか
ここが焦点となります。

ちなみに発見者(居合わせた人)のことをバイスタンダーといいます。

救急チームが到着した時!
急変した時のバイスタンダーがあって、直ちにCPRを開始しているってことがわかればPCPS(人工心肺装置)を行うかどうかの判断基準にもなります。

これらのことから、急変を発見した時は、死戦期呼吸頸動脈の触知を意識して観察し、早期に胸骨圧迫を行うことを念頭においておく必要があります。

まとめ!

  1. 急変を発見した時にその場を離れてはいけない最大の理由は、早期に胸骨圧迫を開始するためです。
  2. 発見した場所によっての応援要請の方法は、ナースコール大声を出して、近くにいる人やスタッフへ声をかけます。
  3. 応援要請をしている間に観察すべき内容は呼吸状態(死戦期呼吸)頸動脈の触知です。
  4. 死戦期呼吸がみられたり頸動脈が触れなくなった場合は直ちに胸骨圧迫を開始します。
  5. 発見者は、胸骨圧迫を開始することを念頭において、観察していく必要があります。

最後にメッセージ!

ここでは、急変を発見した時にその場を離れてはいけない最大の理由をメインに説明しました。

看護は観察で始まり観察で終わる。それくらい看護の役割って観察が重要なんですよね。どんな患者さんでも大切に思ってくれている家族や友人が必ずいるんですよね。大切な患者さんの命を守るためにもここで述べた観察を行って命を救ってあげて下さいね。患者さんの一番近くにいるのは看護師ですから。

パッチSmile!

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