【痙攣の看護①巻】痙攣が起きた時の観察と対応の仕方について!

【臨床で役立つ】看護知識!

こんにちは。パッチSmileです!

患者さんが痙攣をおこした!

そんな時びっくりしますよね。

何をどうしたらいいんだろう?

そう焦らないためにもここでは痙攣が起きた時の観察と対応の仕方について説明していきますね。

応援要請と物品依頼!

痙攣がおきているのを発見したら、その場を離れずに応援要請を!

発見者は、持続時間とどこがどのように痙攣を起こしているのかなど観察していきます。

痙攣の種類と原因についてはこちらにまとめてありますのでご参照下さいね。

応援要請した時に依頼すべき準備物品について記載しておきます。

痙攣時に必要な準備物品!
  1. 救急カート
  2. 心電図モニター
  3. 気道や呼吸の管理物品
    酸素吸引の準備。
    BVM(バックバルブマスク)やジャクソンリース
    エアウェイ気管挿管の準備。
  4. 循環の管理物品
    点滴の準備、ルート確保の準備
  5. 薬剤準備
    ジアゼパムセルシンホリゾン)、ミダゾラム(ドルミカム)やプロポフォール、筋弛緩薬など

ABCのアプローチ!

アプローチっていうのは、観察・評価して対応するってことです。

生命に危険のあるA(気道)B(呼吸)C(循環)の状態を観察・評価して迅速に対応する必要があります!

ABCのアプローチについて記載しておきます。

ABCのアプローチ!
  1. 気道の観察と対応!
    観察:分泌物舌根沈下などによる気道閉塞など。
    対応:下顎挙上や吸引など。
  2. 呼吸の観察と対応!
    観察:呼吸状態チアノーゼSPO2の低下など。
    対応:酸素投与BVMなどで補助換気エアウェイ挿入・気管挿管の準備など!
  3. 循環の観察と対応!
    観察:脈拍血圧の確認、冷汗蒼白など。
    対応:末梢静脈ルート確保など!

緊急時の末梢静脈ルート確保についてこちらにまとめてありますのでご参照下さい。

早期薬剤準備!

痙攣を止めるためには速やかに薬剤を投与する必要があります。

末梢静脈のルート確保ができたら、医師の指示のもとジアゼパムなどを静注します。

ジアゼパムにはセルシンやホリゾンなどがありますので、それぞれの医療機関にあるものを使用してく下さい。

薬剤を投与した場合は、呼吸が抑制される可能性があり、呼吸を管理できる体制をとっておく必要があります。

痙攣が止まっても再度痙攣が起こる可能性がありますので継続して観察していく必要があります。

痙攣が5分以上続く場合はさらなる対応を!

5分以上続く痙攣は、痙攣重積といって脳の障害や命に危険を及ぼす可能性がでてきてしまいます。

痙攣重積状態とは!

  1. 5分以上持続する発作。
  2. 意識が回復せず発作を繰り返す場合。

痙攣重積の場合はABCアプローチは勿論のこと、気管挿管の準備、薬剤の追加投与などを迅速に行っていく必要があります。

ミダゾラム(ドルミカム)プロポフォールで鎮静させたり、筋弛緩薬を使用する場合があるので準備が必要です。

気管挿管の準備や介助についてはこちらにまとめてありますのでご覧下さいね。

まとめ!

  1. 痙攣が起きた時は、その場を離れず応援要請と物品の準備依頼!
  2. 痙攣の状態やABCを観察しABCアプローチを行う!
  3. 末梢静脈ルート確保を行い迅速に薬剤投与を行う!
  4. 痙攣重積の場合は、気管挿管の準備や追加薬剤投与など迅速に対応する!
  5. 痙攣が頓挫しても継続して観察が必要!

最後に!

ここでは、痙攣が起きた時の観察と対応の仕方について説明しました。

最後までお疲れ様でした。
ゆっくり休んで下さいね。

パッチSmile!

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