【血圧の観察】脈による血圧の観察方法!血圧コントロールの考え方!

【臨床で役立つ】看護知識!

こんにちは。パッチSmileです!

いつも記事を読んで頂きありがとうございます。

突然ですが質問でーす!

  1. 血圧って血圧計がない時にどうやったら血圧ってわかるの?
  2. 血圧って人によって普段の血圧が違うんじゃないの?
  3. 血圧って高かったり低かったりすると良くないって言われているけど、血圧コントロールの考え方は?

そんな疑問ってあります?
そんな疑問。なくても答えていっちゃいますね。。。

本記事の内容!

  1. 血圧計がない時の脈による血圧の観察方法!
  2. 人によって異なる普段の血圧を観察する重要性!
  3. 血圧コントロールの考え方!

この記事を読むと、血圧計がなくても脈で血圧が把握できるようになります。また人に合わせた血圧の観察とアセスメントができるようになります。そして血圧コントロールの考え方が理解できるようになります。

この記事を書いているパッチについてはプロフィールをご参照下さいね。

それではパッチが解説していきます。

血圧計がない時の脈による血圧の観察方法!

患者さんが急変した時、その場に血圧計がないって時ありますよね。

そんな時は、脈により血圧を把握します。

血圧が保たれているのかどうなのかを把握する方法となります。

脈による血圧の観察3つの部位!

頸動脈大腿動脈橈骨動脈

  1. 頸動脈が触れる場合!
    収縮期血圧が60mmHg以上
  2. 大腿動脈が触れる場合!
    収縮期血圧は70mmHg以上
  3. 橈骨動脈が触れる場合!
    収縮期血圧は80mmHg以上

頸動脈が触れるのに橈骨動脈が触れない場合は、収縮期血圧が60~80mmHgとなります。

橈骨動脈の脈を確認し、触れなければ収縮期血圧は80mmHg以下となります。

頸動脈が触れない場合は血圧60mmHg以下となりますが、触れない場合、胸骨圧迫を開始する必要があります。

胸骨圧迫の重要性については、こちらをご覧下さいね。

人によって異なる普段の血圧を観察する重要性!

救急外来を訪れた患者さんや入院中の患者さん、訪問看護で訪問した患者さんでもいいのですが、人によって血圧って違うんですよね。

普段から収縮期血圧が90mmHgの人もいれば、収縮期血圧が140mmHgの人もいますよね。

普段の収縮期血圧が90mmHgの人を血圧測定した時に収縮期血圧は90mmHgだった。
これって普通ですよね。

収縮期血圧が140mmHgの人が90mmHgになっていた場合、50mmHgも下がっているんですよね。

そこが凄く大事で、なんでそんなに下がったのかっていうアセスメントが必要となります。

血圧が下がる原因は出血だったり、内服だったり様々なので、患者さんの病歴や使用薬剤、症状などを踏まえてアセスメントをしていく必要があります。

なので、普段の血圧はどれくらいですかっていう観察が必要となります。

また、降圧薬を内服している患者さんは、内服をしたのかしていないのかも焦点となります。

降圧薬以外にも薬剤によっては血圧が下がる薬剤もあるので内服薬の確認が重要となります。

患者さんの血圧が低い場合や高い場合は、普段の血圧がどのくらいなのかって所を観察して、病歴や内服薬、症状などを踏まえて、なぜそうなっているのかをアセスメントしていくことが重要となります。

血圧コントロールの考え方!

収縮期血圧70台の場合、昇圧剤を使ってどんどん血圧を上げましょうではないんですよね。

例えば、身体のどこかで出血をしていた。
この場合、血圧をどんどん上げると血液がどんどん出血しちゃうんですよね。
出血が多くなると病状が悪化してしまうんですよね。

出血性の血圧低下に関しては、止血と輸血がメインになるかと思いますが、ボリューム(補液)に反応した場合や、昇圧剤を使用した時には、上げすぎに注意が必要となります。

昇圧剤を使用した場合、血圧の上限値と下限値を医師が指定していると思いますので、指示通りに血圧をコントロールすれば良いかと思います。

血圧の上げすぎには注意ってことですね。

まとめ!

  1. 頸動脈が触れる場合の推定血圧は60mmHg以上
  2. 大腿動脈が触れる場合の推定血圧は70mmHg以上
  3. 橈骨動脈が触れる場合の推定血圧は80mmHg以上
  4. 低血圧や高血圧がみられたら普段からなのか、病歴や内服薬、症状などからアセスメントを行う!
  5. 出血性の低血圧の場合、血圧の上げすぎは出血を助長してしまうので注意が必要!

最後に!

基本的なことから応用編まで色々な内容で記事を書いています。
記事の内容によっては、ご存じの方もいるかと思いますが暖かく見守って下さいね。

バイタルサインについては他にもまとめてあります。

SPO2値による緊急度の判断についてはこちらをご覧ください。

呼吸数の増加は急変のサインについてはこちらをご覧下さいね。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

パッチSmile!


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